「戦場で兵士は国のために戦うのではなく、同僚のために戦う」
この理論で現在歩兵が持たされる突撃銃(アサルト・ライフル)は小口径の5.56mm弾が世界の潮流だそうです。つまり戦場で兵士が傷つけられた場合、同僚が戦闘を中断して救護してくれるはず・・・。
兵士一人を殺害するよりも殺さないでキズつけたらそれを介護する兵士がさらに二名いたら、合計三名を無力化できる、という理屈です。こういうことを日々ご研究されている人たちの「世界」がこの国のどこかにもあるのでしょう。戦場では戦う兵ではなく、「兵士を戦わざるを得ない状態に追い込む」兵隊さんも配備されているそうです。「督戦隊」とよばれる舞台です。戦場の背後に陣取って戦場から逃げてくる自国の兵士を機関銃で撃ち殺すのです。この場合はそういった臆病な自国の兵士を確実に殺害する必要があるので威力の大きい旧式の7.62mm弾が採用されているとか。自衛隊にもあるのでしょうか?「別班」なのでしょうか。
このように「戦争」もヘーゲルの「歴史」観にのっとり、日々進化しているようです。きっと人類の理性がすべての問題を解決して、幸福に満ちた世界がいつの日か実現するのでしょう。「戦争」という手段で。