北海道新幹線トンネル工事で熊谷組がインチキ!
どんどん日本がおかしくなっています。
今まではあっさりもみ消されてマスコミも書かなかったような公共事業の不祥事がすぐに明るみに出るようになりました。
5月3日の憲法記念日に熊谷組が北海道新幹線の羊蹄山を貫通するトンネルのコンクリートの強度試験で、実施していない検査を「実施して安全基準を満たしていました」とウソの報告をしていたことが報道されていました。
毎日新聞の記事では熊谷組は「検査の人員が足りなかった」ことをインチキした理由としているそうです。
しかしそんな説明がインチキの理由としてとおるのでしょうか?
仮に理由として、
「政治家にわいろを渡しすぎて資金が減って、検査の人員を雇う資金が足りず、うそデタラメな報告をしたのだけれども、金を渡した政治家がうまく処理してくれるハズだった」ならわかります。あるいは
「今までこういう工事では知床の観光船の安全検査と同じで、すべて架空の検査結果を報告することで通してきたので、今になって突然、ちゃんと報告書が誰かにちゃんとチェックされるとは想像もできなかった。えらい時代になったものだ。」
と説明してくれるのならわかります。
SDGs(特権階級の既得権益が持続的に発展する社会)なのですから、これからも新幹線工事などしっかりと権力者にちゃんとわいろをわたしてインチキがバレても即座にもみ消してどんどん工事を進めないと、いつまでたっても完成しません。
連休は『サクリファイス』
五月の連休に突入です。
連休明けはまた仕事がはじまりますが、そんなことは忘れて連休を楽しみたいものです。
それに今年の連休明けは「ない」かもしれません。
連休中に核戦争が起こるかもしれないからです。
ある説によると、直近に起こるかもしれない核戦争はまずはじめに旧ケーニヒスベルグあたりにNATOが反撃としての核攻撃をして、その後どんどん拡大していく、とシュミレーションされています。
日本が巻き込まれるかどうかはそのシュミレーションでは想定されていないのだそうですが、日本も必ず巻き込まれるはずです。
ですから私は今年の連休はアンドレイ・タルコフスキーの「サクリファイス」をもう一度観ようと思います。
何度見ても「さっぱりわからん!」高尚な映画ですが、核政争で世界が終わる、というテーマの映画です。
郵便屋さんとの議論やアンドレイ・ルブリリョフのイコン画についていけるか、自信はありませんが、少しはニーチェも勉強したので挑戦したいと思います。
ところで頼りない政府からのJアラートで「核爆弾が搭載されたミサイルが我が国の領土に飛来する可能性がなきにしもあらズンバ、いかにとやせんものぐるほしけれ、そうらわずらんけめ・・・」となったら連休中のみなさんはどうなるでしょう?
国や行政の機能が停止し、どこまでもセコイ役人どもの固定資産税の徴収以外は、すべて停止するのではないでしょうか。
高速道路で渋滞中の車でJアラートを聞いた人は、
「おっ!ラッキー、高速代タダじゃん!でも料金所まで生きていられるかなぁ?」
「あれっ?でも着弾は11時30分て言っているけど、今もう二時じゃん!既にどっかに落ちたんかい!どこか教えろよ!政府のやることは相変わらず役に立たないなぁ。」
東京湾岸の巨大テーマパークでは、
「どこに逃げればいいか・・・やっぱお城の中かなぁ?それもと潜水艦?」
「着ぐるみの中のスタッフって、助かる確率高いんじゃないの?」
街頭で連休中の家族連れの「絵」を撮ってこい、と命令されて探し回っているNHKニュースのスタッフは家族連れをみつけて、
「あのぉ、すみません。NHKですが『核爆弾が落ちてくるのが家族が全員揃っているときでラッキーでした』ってカメラの前で言ってもらえません。いえ、あの、自然な形でぇ、言わされてる感じじゃなくて、そのぉ、お願いします!」
流言飛語もものすごいでしょう。
「武道館あたりに落ちたらしいよ。世界の終わりだって!」
「それってライブやってるって話じゃないの?」
「あの宗教団体の人たちが武装して日本各地に戒厳令を出したらしいよ。教会に武器とか保管してあったのかなぁ」
「関東大震災の時の仕返しじゃない?都知事の対応ひどかったらな。こりゃかなわないから山の中にでも逃げ込もう!」
「いやとにかく海だよ!太平洋に漕ぎ出るしかないよ。」
私たちは冒頭で紹介した「サクリファイス」の奇跡を待つしかないのでしょうか。
「防衛装備品移転」って何のこと?
そこいらへんのゴミ新聞でも今回はしっかりと「武器輸出に関するルールを決める自民党プロジェクトチームが小野田前防衛相の・・・」と報道しています。国会議員や防衛省の人間たちは恥ずかしくないのでしょうか?
「防衛装備品」とは武器。「移転」とは輸出。国は「武騎輸出」を「防衛設備品移転」と言い換えてごまかそうとしているのです。ごまかす必要があるのかどうかはわかりませんが、にもかかわらず、初めから「ごまかす」つもりですから、国はきっと「自分たちが悪いことをするのだ」、と大いに自覚があるに違いありません。
政府は「立場をわきまえている」『五経』専門の御用学者にでも頼んでこの七言絶句「防衛装備品移転」をかんがえだしたのでしょうか。
恥ずかしい、情けない、卑怯で姑息な「国辱国恥行政」です。
「敗戦」を「終戦」、「占領軍」を「進駐軍」、「撤退」を「転進」。
「軍隊」も「自衛隊」ですから、日本はまさに「詭弁国家」!
今までもこんなふうでしたから、そのうち国は「武器」を「平和創造装備」、「戦闘」を「不可避的機動的自衛対応」、「戦死」を「隊員生命予後途絶事象」、など意味不明な感じ熟語で言い逃れるのかも知れません。
オワコン、アナクロ、僭主寡頭体制盤石!
夫婦別姓に反対し、同性婚を認めず、社会権力の最小単位としての「家長制度」を維持すべく、頑張っている「金権おじいさん政党」が統一地方選挙では躍進したようです。結局は「お金」の匂いが権力に固執する動機なのでしょうが、原発、リニア、液晶、半導体、航空機、ロケット、少子化対策とことごとく失敗しても国民はまだまだ危機感を持てないでいるようです。かといって野党のどれがいいのかというと、もっとひどいのかも知れません。
ところで古来から家で一番偉いのは、家の長、戸主でした。「とじ」と呼んで「刀自」と字を当てることもあります。戦前教育を受けた人であれば、大店の女性の当主を「とじ」と呼ぶことは当たり前の常識でしょう。奄美大島の「くぅとぅば」では、やはり家を切り盛りする女性を「とじ」とよび、「うちなぐち」の「クイナ」同様、柳田圀男の唱えた方言周圏説の典型例と言えます。つまりある一定の条件を満たした女性の権限は非常に強かった、と言えます。というわけで女性というだけでて差別されるというわけではなかったとも言えるのかもしれません。しかし日常でよくみかける「おんなのくせに」はダメダメ負け組男子の負け惜しみであったり、家内奴隷、あるいは使役労働者の隷従の理由付けとして性別がドグマとして多用されてきたというべきでしょうか。
それにしても男女に限らず、もっともっと低い地位として扱われていた人はいっぱいいて、例えば国会の予算委員会での採決の際、出議した国会議員が眠っていたら、体をかがめて一目散に走って行って起こす役割を担わされている人とか、世の中には本当につらいつらい屈辱的な仕事を担わされている人も男女を問わずいっぱいいるようです。
注:ドグマ:教義。疑問を挟むことが許されない絶対的観念。宗教教義があてはまる。